Python2のコードを高速化するための覚書
実行時間の測定方法
CPythonでpythonの素のコードを実行するとヤバイぐらいに時間がかかる。実際にどのぐらいかかるのかを調べる。
import time def main(): start = time.time() hoge() elapsed_time = time.time() - start
まあこれでもよいのだが、
python -m cProfile -c totaltime hoge.py
以上を実行すれば、それぞれの関数呼び出しの回数と、totalの実行時間が明らかになる。明らかになったところで、律速段階となっている関数の高速化に取り組みたいと思う。
高速化手法
numbaでjitを使う
from numba.decorators import jit @jit def hogehoge():
@jitをつけるだけでllvmでjitしてくれる。あまり早くならなかった。
numpy.vectorizeを使う
numpy.vectorizeは配列を引数に取って配列として返す関数を作るものである。ここで、対象となる関数は引数が複数あってもよく、それぞれの引数についてベクトルを渡せばそれぞれの値に対して処理された結果が帰ってくるし、スカラーを渡せばそれはどのベクトルに対しても同じ値が引数として呼ばれる。
import numpy as np def hogehoge(t, anchor): return "hogehoge" def main() vhogehoge = np.vectorize(hogehoge, excluded=['anchor']) mlist = list(vhogehoge(np.arange(0.0, 1.01, 0.01), anchor=anchor))
引数のexcludedでanchorを除外することで、引数に配列を渡したいときにはその配列が分解されずにその関数に渡すことができる。 一方で、渡したいarray of arrayとなっている場合、引数に渡した配列excludedされては"array of array"のまま渡されるか、さもなければ1つのcellごと渡されることになるので、二次元配列を一次元分だけ渡すということはできない。
pypyを使う
これが現時点では最も効果が得られた。 pypyは、CPythonではないpythonの処理系の実装であり、JITコンパイルを適宜行って実行速度の改善が図られている。但しpypyではCPythonのCバインディングのところや、ライブラリの対応がまだ中途半端ということらしいが少なくとも、python2~3の互換性よりはpypyの方がスムーズに移行できた。つまり、コードの書き換えをほとんど必要としないということである。 実行するときは、公式サイトからダウンロードしたバイナリファイル(bin/pypy)をpythonの代わりに実行すればよい。 これを用いると、あるプログラムで11倍ほど高速化された。
Boost.Pythonを使う
これはpythonの範疇からはみ出してしまうが、C++でコードを書き、それをpythonでラッパーとして呼び出して実行する方法としてBoost.Pythonがある。 これについてはまだ研究中であり、ここでの詳述は避けたい。
Bootstrapの導入時に発生するエラーと解決法
ActionController::RoutingError (No route matches [GET] "/fonts/glyphicons-halflings-regular.woff")
Ruby on Rails4の開発で/vender/assets/stylesheets/によそからもってきたbootstrap.cssを入れているとき、上記のエラーが発生することがある。 その場合、フォントを/vendor/assets/fontsに置き、config/application.rbに
config.assets.paths << "#{Rails}/vendor/assets/fonts"
を挿入する必要があるが、もう1点しなければならないことがあり、それは/app/assets/stylesheets/custom.css.scssなどではなく、/vender/assets/stylesheets/bootstrap.cssを改変することである。
@font-face { font-family: 'Glyphicons Halflings'; src: url("../assets/glyphicons-halflings-regular.eot"); src: url("../assets/glyphicons-halflings-regular.eot?#iefix") format("embedded-opentype"), url("../assets/glyphicons-halflings-regular.woff2") format("woff2"), url("../assets/glyphicons-halflings-regular.woff") format("woff"), url( "../assets/glyphicons-halflings-regular.ttf") format("truetype"), url("../assets/glyphicons-halflings-regular.svg#glyphicons_halflingsregular") format("svg"); 1215 }
上記に書き換えたところ、うまく動いた。
Note
POH6をPythonで解く
動機
最近、学科内でPythonがブームとなっているようなので便乗して勉強してみた。 ただ勉強するだけでは面白くないので、オンラインハッカソンに挑戦して実際に書きながら学んでみたいと思う。
コード
input_lines = int(raw_input()) water = 0.0 powder = 0.0 for i in xrange(input_lines): s = raw_input().rstrip().split(' ') if s[0] == '1' : water += int(s[1]) elif s[0] == '2' : powder += int(s[1]) else : total = water+powder water -= int(s[1])*water/total powder -= int(s[1])*powder/total print int(100*powder/(water+powder))
Firefoxを布教する
Firefox ・ Javascript
Firefoxでは、Shift + F4を押すことで、スクラッチパッドと呼ばれる画面を開くことができます。そこでjavascriptのコードを手軽に実行することができます。
javascriptとは、主にブラウザ上で実行されるプログラミング言語で、動的なウェブサイトを作る際などに用いられる。javaとは全く違う言語なので注意。
では試しに、このスクラッチパッドに
alert('Hello, world!')
と打ち込んで、Ctrl + R を押してみましょう。すると、ブラウザの画面に"Hello World!"がポップアップして表示されるはずです。
参考ページ
Slackを布教する
Slackとは
IT系は一般にチームワークで仕事をしますが、その際に必要なのはコミュニケーションツールです。もちろん直接のオーラルコミュニケーションも大切ですが、非同期型の方法で文字に残る形でのやりとりもしたいはずです。
そんなとき、lineやFacebookのグループチャット機能を使えばいいじゃないか、と思うかもしれません。しかし誤って投稿を公開してしまったり、セキュリティの面での懸念があったりしますから、それ専用のツールを使うのが望ましいです。ここで紹介するSlackというツールは、ちょっと面白い出自のツールです。
このツールを作ったのはflickrという画像共有サービスを作ったスチュワート・バターフィールドらのチームです。彼らはもともとオンラインゲームを作ろ うとしていましたが、そのゲームは利用者が少なく、サービスは終了してしまいます。しかし転んでもただでは起きなかった彼は、ゲーム制作で使っていた社内 用のチャットツールを商品化したところ評判を呼び、多くの利用者を獲得するようになりました。
実際の開発現場で使われていたツールだったということもあり、使いやすく美しいUI、そして他サービスとの豊富な連携機能が特徴です。
参考ページ
JAVA/Scala/Web Framework
Twitterとの連携
Play Framework
Login Inplements
(Ruby on Railsの場合) ruby-rails.hatenadiary.com
Client Side Ruby
「資本主義と自由」読書会
「資本主義と自由」読書会
- 作者: ミルトン・フリードマン,村井章子
- 出版社/メーカー: 日経BP社
- 発売日: 2008/04/17
- メディア: 単行本
- 購入: 19人 クリック: 311回
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ミルトン・フリードマンの「資本主義と自由」の読書会を、大学3年生5人(法学部3人、教養学部1人、私)で行った。
序章・第一章・第二章を主な範疇とし、レジュメを読みながら各々が興味を持った事柄について話し、それについて意見交換した。
忘れないうちに、そこで得られた知見をまとめておこうと思う。以下に述べることは、読書会における議論からの借用がほとんどである。この場を借りて諸氏に謝辞を述べたい。
「資本主義と自由」への評価
この本は厳密に論証される部分と感覚で書かれている部分が混在しており、特にもともとフリードマンは政策論が専門であるから、第一章のような政治論は抽象的で、その部分における論理の飛躍や不整合はそれなりに許容すべきものだろう。しかしながらその政策論の各論という面でも、必ずしもそれらをすべて首肯できるわけではない。
今この本を読みなおす意義とは何か、という問題提起がたびたびなされたが、自由主義者の思考回路を理解するには適しているだろうが、あくまでここで述べられる政策論は理想に過ぎない。私はこの本はもはや、「プロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神」や「共産党宣言」といった古典的名著と同様の扱いをすればよいのではないかと思う。
また他に、この本が前提としている完全自由競争が真に実現されうるのかという点は疑問視されており、情報の非対称性、既得権益云々によってそれが実現できないのであれば、そもそもこれらの議論が成り立たないのではないかという批判があった。
リバタリアンの盲点
自由主義がすべての国家で適応できるかというと、最貧国がいきなり関税撤廃したとして成長できるかというと、そうではない。幼稚産業育成論は世界中の多くの国で実践され、ある程度成果をあげてきた。
アメリカは確かに自由の国だが、独立当時のアメリカがすでに「持てる国」であったことが自由の基盤として大きな役割を果たしていたに違いない。
一方でヨーロッパ諸国ではカルテルを許す資本主義体制であったことは、自由主義の側面には反しているかもしれないが紛れもなく資本主義の一形態であり、持たざる国ヨーロッパの生き延びる手段であったのかもしれない。
新自由主義は成熟した先進国においてのみ可能なのであって、社会の発達は開発独裁によって十分に産業が育ってから、漸進的な自由化という過程を経てなされるのである。
今後の展望
興味深かったのは、「日本は最も成功した社会主義国である」という言説で知られるように日本の高度経済成長は政府主導の統制的な経済支配によってなされたということが言われていたが、最近の研究では実はそうでもなかったことが明らかになっているということである。
城山三郎「官僚たちの夏」で描かれたような、経産官僚が積極的に支援して力を注いだ産業(たとえば鉄鋼業)が必ずしも日本の基幹産業となっているわけではなく、自動車産業といった自由競争に委ねられた産業が日本を支えていることがその証左である。
こういった視点を提供してくれるのは、ローゼンブルースの『日本政治の大転換: 「鉄とコメの同盟」から日本型自由主義へ』だそうだ。これも機会があれば読んでみたい。
Node.jsでチャットアプリケーションを立ち上げた
herokuの練習を兼ねてweb上のサンプルをもとに、2014/10に作ったものを下に晒します。
http://sharpbattle.herokuapp.com/
Node.js, Express, socket.ioを利用したチャットアプリケーションで、同時に接続しているセッション間でチャットすることができます。
実はこのアプリケーションには脆弱性が存在します。
<script type="text/javascript">window.location="http://google.com"</script>
や
<script type="text/javascript">alert('aaa')</script>
というコードをチャット欄に入力すると、そのコードが接続しているどのブラウザでも実行されるのです。
つまり、任意のjavascriptのコードが実行されてしまうという脆弱性を持っているのです。
まだ修正していませんので、試したいかたは複数のブラウザを立ち上げてこのページにアクセスして、上記のスクリプトを打ち込んでみてください。
今後の展望としては、herokuの無料postgreSQLサーバーへのチャット履歴の保存、bootstrapによるデザインの向上などを視野に入れています。
最後に、この脆弱性を指摘してくださった友人に感謝します。
参考ページ
jQueryによるそういった入力をエスケープする方法は、以下のサイトが参考になると思います。
またこのアプリケーションを作成するにあたり、下記のサンプルを大幅に参考にさせていただきました。この場を借りて、御礼申し上げます。
ミルトン・フリードマン「資本主義と自由」
- 作者: ミルトン・フリードマン,村井章子
- 出版社/メーカー: 日経BP社
- 発売日: 2008/04/17
- メディア: 単行本
- 購入: 19人 クリック: 311回
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ミルトン・フリードマンはアメリカの経済学者で、新自由主義・マネタリズムのリーダー格である。
彼の代表的な著作である「資本主義と自由」を読んだので、本稿ではその感想と考えたことを記す。
読後感
アメリカの自由主義者の自由主義者による自由主義者のための社会とはいかなるものかという理想像が描かれている。
しかし70s、80sを通して導入された新自由主義的政策は、当然の帰結として格差をもたらした。その凄まじさは堤未果「貧困大国アメリカ」(岩波新書)などを併せて読むとわかるのではないかと思う。
一般にフリードマンの主張は過激である。そのすべてを受け入れることはできない。蓋し現在の日本でも通用する主張は多くあり、頷ける部分も少なくない。以下、この本で面白かった部分をいくつか抜き出してコメントしておくこととする。
ただしこの試みも、社会批判をフリードマンの言説に仮託しているにすぎないかもしれず、面映い。
面白い部分
- p24.「自分は、あるいは仲間は、政府という手段を使って何ができるか」を考える
- 新自由主義者にとって、政府は手足であり、手段なのだ。
- p27.「文明の偉大な進歩が権力を一手に握る政府の下で生まれたことは、未だかつてない。」
- 革命は周辺から起こる。
- p53.「不平等な富の配分は、政治的自由を守るのに役立ってきた」
- 自由と平等はトレードオフ。
恐らくつづく。
はじめまして
はじめに
このブログでは、日々学習したことや思考したことを書き留めておきたいと思います。